読書一郎です。前回の「ベスト10」の続きです。
●アルベール・カミュ『カリギュラ』ハヤカワ演劇文庫(初版2008年9月)
戯曲です。原著は1958年刊。今年、小栗旬主演で上演されヒット(したらしいのですがよくわかりません)。
以前新潮文庫から出ていたのが絶版。今回の舞台を見た人が古書店に殺到し、神保町では高値がついたらしい。(それでも復刊しないとは新潮社ダメですね)
自らが神になろうと暴虐をつくす古代ローマの王カリギュラ。
狂気、暴力、破滅への衝動、欺瞞への憎しみ、それらすべてを飲み込んで演技し続けるニヒルで偽悪的なキャラクターがカッコよく、今読んでも(シナリオだけを読んでも)衝撃的な作品です。
●松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫(初版2005年1月)
テレビで「歴史ミステリー 不老不死の薬を発見!」というような番組を放送、福井の丹生神社が出てきました。
そういう本を持っていたなあ(しかも読んでいない)と本棚から引っ張り出したのがこれです。「不老不死の薬」とは水銀のこと。古代〜中世には確かに存在し、現在は消滅してしまった「水銀文明」を考証しています。意外なテーマが新鮮です。
●中島隆信『大相撲の経済学』ちくま文庫(初版2008年3月 親本2003年10月)
●高砂浦五郎『親方はつらいよ』文春新書(初版2008年7月)
●飯尾潤『日本の統治構造』中公新書(初版2007年7月)
「好日読書 vol.31」「vol.34」で取り上げました。
朝青龍は二場所連続休場中。もうひとふんばりしてほしいのですが・・
初場所は無理をしないでほしいです。次の大阪が勝負でしょう。
もちろん、白鵬と安馬改め日馬富士にはがんばってほしいです。
●福岡伸一『できそこないの男たち』光文社新書(初版2008年10月)
『生物と無生物のあいだ』の福岡先生の新作。今回も圧倒的におもしろい。
男女の性はどうやって決まるのか、その原因を突きとめる過程がスリリングに描かれます。
「男は(生物学的に見て)ダメだ」という結論で、いわば「究極のダメ男本」と言えなくもありません。「ダメ男しかいない虫」アリマキの描写には慄然とします。
子供の幼稚園の友達を見ていても、女の子が「おしゃれ」「恋愛」に興味があるのに対し、男の子は「電車」「ゴーオンジャー」。なぜ男はこうなのかと思っていたのですが、本書を読んで「それも仕方ないな」と妙に納得してしまいました。
●「浜口庫之助 メモリアルコレクション100」(CD)
● ジェロ「カバーズ」(CD)
●「殿さまキングス ウラ・ベスト集 ブラジル」(CD)
ハマクラさんは「好日読書 vol.26」で、ジェロは「vol.30」で取り上げました。
『ハマクラの音楽いろいろ』という自伝も読みました。想像していたのとはちょっと違った方でしたね。
殿キンは他にもいっぱい聴いていて、どれもいいです。
●「ウルトラQ」(DVD)
●「怪奇大作戦」(ストリーミング)
●「洲崎パラダイス・赤信号」(DVD)
「好日読書 vol.24」「vol.33」で取り上げました。
「怪奇大作戦」も傑作(実相寺昭雄監督の「死神の子守唄」「京都買います」がとくに傑作)ですが「Q」と比べてキャラクターがやや弱い印象です。
●その他
その他、2008年に個人的に盛り上がっていたのは「ラジオ」と「将棋観戦」です。
ラジオは管理人さんに教えてもらった「竹内靖夫の電リクハローパーティー」が一番でしょうか。
ポッドキャストもたくさん聞いていて「ストリーム」「文科系トークラジオLIFE」などをひいきにしています。
昨年、渡辺明竜王の著書『頭脳勝負』を読んだら「自分で野球をしなくてもプロ野球中継が楽しめるように、将棋が下手でも将棋観戦は楽しめる」というようなことが書かれていて、それ以来将棋を見るようになりました。
つい先日の「竜王戦7番勝負」もじっくり観戦。これがものすごい名勝負なのです。タイトル保持者・渡辺竜王に対するのは最強の挑戦者・羽生名人。まさに「死闘」の末、渡辺竜王が奇跡的な逆転でタイトル防衛。早くも来年が楽しみです。
それでは、本年もよろしくお願いします。(読書一郎)
●アルベール・カミュ『カリギュラ』ハヤカワ演劇文庫(初版2008年9月)
戯曲です。原著は1958年刊。今年、小栗旬主演で上演されヒット(したらしいのですがよくわかりません)。
以前新潮文庫から出ていたのが絶版。今回の舞台を見た人が古書店に殺到し、神保町では高値がついたらしい。(それでも復刊しないとは新潮社ダメですね)
自らが神になろうと暴虐をつくす古代ローマの王カリギュラ。
狂気、暴力、破滅への衝動、欺瞞への憎しみ、それらすべてを飲み込んで演技し続けるニヒルで偽悪的なキャラクターがカッコよく、今読んでも(シナリオだけを読んでも)衝撃的な作品です。
●松田壽男『古代の朱』ちくま学芸文庫(初版2005年1月)
テレビで「歴史ミステリー 不老不死の薬を発見!」というような番組を放送、福井の丹生神社が出てきました。
そういう本を持っていたなあ(しかも読んでいない)と本棚から引っ張り出したのがこれです。「不老不死の薬」とは水銀のこと。古代〜中世には確かに存在し、現在は消滅してしまった「水銀文明」を考証しています。意外なテーマが新鮮です。
●中島隆信『大相撲の経済学』ちくま文庫(初版2008年3月 親本2003年10月)
●高砂浦五郎『親方はつらいよ』文春新書(初版2008年7月)
●飯尾潤『日本の統治構造』中公新書(初版2007年7月)
「好日読書 vol.31」「vol.34」で取り上げました。
朝青龍は二場所連続休場中。もうひとふんばりしてほしいのですが・・
初場所は無理をしないでほしいです。次の大阪が勝負でしょう。
もちろん、白鵬と安馬改め日馬富士にはがんばってほしいです。
●福岡伸一『できそこないの男たち』光文社新書(初版2008年10月)
『生物と無生物のあいだ』の福岡先生の新作。今回も圧倒的におもしろい。
男女の性はどうやって決まるのか、その原因を突きとめる過程がスリリングに描かれます。
「男は(生物学的に見て)ダメだ」という結論で、いわば「究極のダメ男本」と言えなくもありません。「ダメ男しかいない虫」アリマキの描写には慄然とします。
子供の幼稚園の友達を見ていても、女の子が「おしゃれ」「恋愛」に興味があるのに対し、男の子は「電車」「ゴーオンジャー」。なぜ男はこうなのかと思っていたのですが、本書を読んで「それも仕方ないな」と妙に納得してしまいました。
●「浜口庫之助 メモリアルコレクション100」(CD)
● ジェロ「カバーズ」(CD)
●「殿さまキングス ウラ・ベスト集 ブラジル」(CD)
ハマクラさんは「好日読書 vol.26」で、ジェロは「vol.30」で取り上げました。
『ハマクラの音楽いろいろ』という自伝も読みました。想像していたのとはちょっと違った方でしたね。
殿キンは他にもいっぱい聴いていて、どれもいいです。
●「ウルトラQ」(DVD)
●「怪奇大作戦」(ストリーミング)
●「洲崎パラダイス・赤信号」(DVD)
「好日読書 vol.24」「vol.33」で取り上げました。
「怪奇大作戦」も傑作(実相寺昭雄監督の「死神の子守唄」「京都買います」がとくに傑作)ですが「Q」と比べてキャラクターがやや弱い印象です。
●その他
その他、2008年に個人的に盛り上がっていたのは「ラジオ」と「将棋観戦」です。
ラジオは管理人さんに教えてもらった「竹内靖夫の電リクハローパーティー」が一番でしょうか。
ポッドキャストもたくさん聞いていて「ストリーム」「文科系トークラジオLIFE」などをひいきにしています。
昨年、渡辺明竜王の著書『頭脳勝負』を読んだら「自分で野球をしなくてもプロ野球中継が楽しめるように、将棋が下手でも将棋観戦は楽しめる」というようなことが書かれていて、それ以来将棋を見るようになりました。
つい先日の「竜王戦7番勝負」もじっくり観戦。これがものすごい名勝負なのです。タイトル保持者・渡辺竜王に対するのは最強の挑戦者・羽生名人。まさに「死闘」の末、渡辺竜王が奇跡的な逆転でタイトル防衛。早くも来年が楽しみです。
それでは、本年もよろしくお願いします。(読書一郎)
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