絵日記 日日平安 東北独立譚 Vol.1
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東北独立譚 Vol.1

 井上ひさし『吉里吉里人』以来(?)の「東北独立」を描く『アウターライズ』(赤松利市)がおもしろい。

 2021年に起こる第2の「東日本大震災」をきっかけに東北が独立する、という話なのだが、じつはあと50ページくらい未読なので、まずは同じ赤松利市著『下級国民A』を紹介。

 「住所不定、無職。マンガ喫茶で書き上げた作品が大藪春彦新人賞を受賞し、衝撃のデビューを果たした鬼才」の小説家がデビュー前に、「被災地で一発当てよう」と除染事業に赴くが、そこでまあ、酷い目に遭っていく随筆である。

 といっても、そこまで過激な「酷い目」ではなく、いわゆる土建や建設現場における「肉体労働社会」の普通の「あの理不尽でイヤーな感じ」がよく描かれている。僕がいわゆる「土建」の現場を忌み嫌うようになってしまった経験、たとえば非常に暴虐で理不尽なことしかいわない職人さんたちや、まったく仕事の指示をせず、仕事も一切教えない、「自分で仕事を探して自分で覚えろ」といった職人気質とか、そういう感じがリアルによみがえって、まさに悪夢をみて目が覚めてしまう、というような「土建社会」を思い出してしまった。

 だからこの随筆の内容はそんなにすごくないのだが、そこが「被災地」であること、作者がほぼ無一文で、「住所不定、無職」の中、マンガ喫茶で小説を書き続けた情念みたいなものの凄みと、この被災地での経験が『アウターライズ』につながっていることを感じるためには必読の本である。(つづく)(管理人)

20200423
在宅のために「宮沢和史デビュー30周年記念コンサート」のDVDを購入。一度だけ「THE BOOM」の千葉のマザー牧場での屋外コンサートに行った。結構、ファンであったりする。
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[ 2020/04/23 11:51 ] | TB(0) | CM(2)
そういえばそうだったよね(笑)。でも僕らは職人さんからみて、明らかに土方に向いてなかった。
[ 2020/04/25 05:28 ] [ 編集 ]
完全にトラウマ(笑)になっています。
[ 2020/04/26 17:15 ] [ 編集 ]
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