絵日記 日日平安 『終わった人』
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『終わった人』

  『すぐ死ぬんだから』を読んで急に内館牧子の凄さを思い出し、『終わった人』を買った。

 そういえばこの人、『義務と演技』とか『週末婚』、『エイジハラスメント』など、じつに男女のキツいところ、痛いところを突くのが上手い。それがまたその時代時代の流行というか、まさに「世の中に大反響のベストセラー」「タイトルも社会現象となった話題作」をたくさん書いている。『義務と演技』など、当時読んでいたらつきあっていた女の子に激しく責められ、半年くらい何かといってなじられた記憶が強い(笑)。

 さすがテレビドラマの脚本家出身というか、「時代」を嗅ぎ分け、人間を「観察、分析」し、それを「言語化」、「記号化」してまさに「言い切ってしまう」キレが素晴らしい。

 で、『終わった人』。まさに「終わった人」が主人公で、人間、僕くらいの年齢になると若干ゾッとする。もう数年するとメチャクチャビクビクしだして、その年(つまりは60歳から65歳)になるともう、まさに本当に「終わってしまう」。

 まずは社会から追い出されてしまう。
 いつか書いような記憶があるが、こういうときサラリーマンはキツイ。記号的に60歳または65歳の誕生日を迎えた瞬間、「終了」してしまう。こういうとき、土日にきちんと休めて仕事のことを考えなくていいという理由で自営業を激しく拒否して放り出した自分が「ダメだったなぁ」と思う。
 それくらい、60歳を過ぎると人間は「用なし」になってしまう。

 次に男と女の現役の戦線からも追い出されてしまう。
 40代はまだ独身でも言い訳ができたが、世の中は50の数字が出るとまさに「相手にされなくなる」。それが60歳になるとさらに、である。あんまり書くとリアルすぎて(笑)やめておくが、そういうエピソードには事欠かない年齢になりつつある。

 とまあ、まだ最後まで読了していないが、そんなこんなで人間はなんて空しい存在なのだろう。こうしてあっという間に人生が過ぎていき終わっていく、そんなことばかり考えてしまう小説なのであった(読了後に何か気持ちが変わったらまた書きます)。(管理人)

20190612
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[ 2019/06/12 11:51 ] | TB(0) | CM(0)
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