絵日記 日日平安 2020年09月
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内なる道徳律

 読売新聞の渡邉恒雄氏は軍隊に徴兵されたとき、カントの『実践理性批判』を隠し持っていったという。軍隊に行くということは死にに行くのだから、そういうときに一番価値のあるものは「わが内なる道徳律」。上官や将校には決してわからない「自分だけが持っている心の価値」で「死」に対抗しようとしたのである。「道徳律」を心に持っていることで、弾が飛んでこようが上官に殴られようが傷つけることができない「自分」を想定し自我を守る。哲学をきちんと我がものにして利用することができるこんな知性の強靭さがあったからこそ、何かと問題発言がありながら、メディア界のドン、戦後政治のフィクサーとして立ち続けることができたのである。

 東日本大震災のときもそうだったが、コロナ禍でのテレビ視聴がうつの原因になっているという。朝から晩までコロナ、新型ウイルス、パンデミック、オーバーシュート、ロックダウン。今日は感染者が何名増えました。「専門家」が出てきて怖い話をし、コメンテーターが異口同音に政府を批判する。このように毎日毎日「負」のオーラを放たれたら、みているほうがうつになるのは当たり前である。そのせいかどうかは不明だが、有名俳優の自死が相次いでいるのもまったく無関係とは言えないだろう。

 テレビ視聴ごときに精神がやられてしまうのは、まさに知性の強靭さが失われている証拠である。戦争というコロナとは比べものにならない最悪の状況の中でも「わが内なる道徳律」を保つために哲学書を隠し持つ、その精神の強靭さこそ、いま我々に必要な人間力なのである。(管理人)


20200928
昨日思わずみてしまったDVD-BOX第1話。あまりに哀しくて言葉もない……。
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[ 2020/09/28 14:41 ] 日記 | TB(0) | CM(0)
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