絵日記 日日平安 2020年02月
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国道6号線

 3.11東日本大震災から3月で10年目に入る。春先に福島の帰宅困難地域に通うようになって7年目になるが、毎年その現場の「代わり映えのなさ」には驚きを隠せない。もちろん、原発では廃炉作業も進み、帰宅困難区域の避難指示解除も徐々にされてきているのだが、国道6号線の風景はやはりほとんど変わらない。毎年同じ季節に行くせいか、夜ノ森の桜もまったく同じように咲きこぼれており、余計に時間が止まっているように感じてしまう。

 別にボランティアとか具体的な支援をするわけでもないのにどうして福島に行くのかとはよく聞かれることで、それは直接的には「現地をみること」や「お金を落とすこと」であったりするのだが、こういう場所にとって大切なのは「想起し続けること」だと思うからだ。災害や事故が起こって世間が騒ぐのはほんの一瞬であり、世の中は新しいニュースに流されてあっという間に忘却してしまう。だが、本当に重要なのはそのあとのことで、戦後75年、なんだかんだ日本が一度も戦争を起こさなかったのは、長い間、人々が執拗に「あの戦争を想起し続けた」からだ。

 来週から映画「Fukushima 50」が公開される。事故時、発電所に留まって対応業務に従事した約50名の作業員たち、通称「フクシマ50」の闘いをルポしたノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』(門田隆将著)の映画化で、この映画がこの時期つくられ公開されることは改めて重要なことであり、あのことを「想起する」ためにはまさにこの時期必見の映画といえよう。

 「想起」といえば、昨春刊行されたカンニング竹山氏の著『福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!』は、「遠くから見ぬふりをすること」でなく、まずは「現場に行って接すること」、そしてそれを日常として「愉しみながら続けること」を実践している重要な本で、これを手に福島を廻ってみることをまずはお勧めしたい。(管理人)
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[ 2020/02/27 10:46 ] 日記 | TB(0) | CM(0)
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