絵日記 日日平安 2019年06月05日
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『生還』小林信彦

 小林氏の脳梗塞と骨折についてはすでに書いたが(→ http://ci5.blog20.fc2.com/blog-entry-2074.html)、その顚末を本人が書いた『生還』をようやく読んだ。

 脳梗塞といえば西城秀樹氏の「その後」の姿を思い出すが、「それ」はいきなり来るものであり、運良く助かっても当然後遺症は残る。長嶋茂雄氏のことも西城秀樹氏のこともこの本で触れられているが、まずは現・老日本人あまりの脳梗塞の多さに単純に驚いてしまう。

 そしてその脳梗塞を、内面から、つまり患って倒れた本人の意識が戻るシーンからこの本ははじまり、救急病院やリハビリ病院などのいろいろな状況を逡巡し、さらに骨折で(二度も)倒れるところまで描かれる。

 作家の視線での「身体の変化」(不自由さ)や、病院とそこにいるスタッフや患者など様々な人たちの性向の描写など、なんとも「作家的内面」がにじみ出ていておもしろい。反面、仕方がないことだが、病気以前の文章や言葉のキレがあまりみられなくなっているのが残念で悲しい。

 人間の老いや病気の「仕方のなさ」については、いま読んでいる『すぐ死ぬんだから』(内館牧子)に続く。(管理人)

20190605
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[ 2019/06/05 10:23 ] | TB(0) | CM(0)
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