絵日記 日日平安 2010年04月
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でももう花はいらない -ゲンゴロウの銀塩日記 vol.18-

 今は、デジカメが隆盛を極めているけれど、これがいつまで続くかはわからない。このまま時代が進むと、携帯電話のカメラ機能で十分「記念撮影」は可能だし、そもそも70~80年代の子供の写真が詰まった写真アルバム自体、現在の家庭にはない。デジカメも近い将来売れなくなると思う。
 かといって、銀塩は風前の灯で、写真をプリントする人すらいなくなるだろうし、フィルムは貴重品になるかもしれないから、冷蔵庫で真空パックして保存することが必要な時代である。そもそも、銀塩カメラの本体の新製品が存在していないのだ。まさにレッドデータブックにのってもおかしくはない工業製品である。
 こんな便利な時代になる前に、時代のあだ花となった製品群がAPSカメラだ。フィルム装てんの失敗がない新型カートリッジ規格で、デジカメが実用品として定着する、ほんの数年前に、それこそ意味がわからずに売られた製品だ。別に消費者が望んだものではなく、業界の都合で開発された規格だから、今、そのカメラを述べる意味はないけれど、ポルシェデザインでも、ピニンファリーナでもなく、国産で唯一美しいと思えるカメラを今回は紹介したい。それは。。。。。
 土台、APSは35mmのフィルムより三割くらい小さいものだから、カメラ側での「美しく撮る」努力は相当なものであったが、ほとんどのカメラはレンズが小さいため、プリントした写真の四隅が暗く写りがちであった。このカメラは価格が12万円で、新開発のレンズだから、そういう安っぽい写りはしない。まさに端正で派手な色ノリ、APSで撮った写真とは思えない。また、APS唯一の絞り優先機である。おそらく今後現れることのない、史上最高のAPSカメラである。そう、これは、ジェット戦闘機との狭間に産まれた史上最強のレシプロ戦闘機グラマンF8Fベアキャットみたいなものだ。でもそれも今は昔の話である。APSフィルムのASA感度が400のものしか販売されていない現在では、おそらく画素数500万画素のデジカメにも負けるかもしれない。安っぽい造花が見栄えのする今、もう枯れてゆくしかない花はいらないのだ。史上最高のレンズと恐ろしく端正なデザインであっても。それは今の日本のようだ。かつての経済大国との思いの残渣とともに。
 今回は、写真だけの紹介です。APSにしては、驚くほどの端正な画像ですが、これが生きるのはASA200のフィルムが市販されていた時代の話です。今は400だけですから、実質的にこのカメラの命運は尽きた形です。果たして機種名は。次回にその全貌が。。。。(ゲンゴロウ)

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[ 2010/04/30 07:50 ] 銀塩日記 | TB(0) | CM(0)
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