日日平安
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競馬日記
 高松宮記念は前日予想の通り的中。ファイングレインがよく見えたので、そこからの馬連も少々当てたが、やはりキンシャサノキセキの複勝というのが嬉しい。

 ただ、パドックでよく見えたのはファイングレイン(1着)、ローレルゲレイロ(4着)、スズカフェニックス(3着)、スーパーホーネット(5着)、キンシャサノキセキ(2着)、の順。
 ペールギュントはテンションが高くて「いかん」と思ったが、三連単予想をいじるまで及ばず。もっと自分の目を信じるべきだが、逆に信じきってしまうと5番手のキンシャサノキセキを切ってしまう可能性もある。
 あと、キンシャサノキセキ−ファイングレインまで当てておいて1番人気スズカフェニックスを外してしまうのもまた、馬券(に絡む欲望)のおもしろさである。

 競馬は奥が深い。
メディア日記 vol.4
「なにおいってるんだ?」
 と思わず表記ミスをしてしまいそうな日本の状況。一国の首相のガソリン税再値上げ発言を聞いて、昔、上野の某外国人パブでボラれそうになった人が「おまえら、そんなに円が欲しいのか!」と暴言を吐いていたのを思い出した。
「おまえら、そんなに税金がほしいのか!」

 世の中のものごとには裏しかない。

 最近、突然出てきた「18歳成人」法案は、疑問の余地なく「年金徴収」。2年早くお金をもぎとろうという作戦だ。

 ちょっと前にはラジオで「裁判員制度は国家から声がかかったら従わせる習慣を狙ったもの。徴兵制につなげようとしている」と話していた人(欧米の人)がいて、これも「ホントかな」と一瞬思ったが、別におかしい話ではない。戦後何十年もかけて宣伝しつづけてついに日本国民を洗脳した「武装しなければ誰が日本を守るんだ」というムチャな論理立てとおんなじ。

 で、いきなり本の紹介に移る。

「ナニワ金融道」(青木雄二・講談社漫画文庫)
 結局、いま大事なのは、国民と国家の化かし合いだ。毎年のように法人を作っている知り合いがいるが、消費税を払わないためにはこれしかない。僕は大賛成だ。
 かくいう僕も人の仕事で今月2つの会社を登記した。
 世の中、「いいかっこう」をするだけのために無駄金を払いまくっている人がたくさんいる。「面子」や「信用」が大事なのだろうからそれも真だろうが、いまの政治状況ではバカバカしいことでしかない。カッコつけたいと思う前にこのマンガを読んできっちりお金の武装をするべきだ。

「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ・文春文庫)
 当ブログの読書一郎さんオススメの本。買ってきて一気に読んだが、これは素晴らしい。
 読書一郎さんが本格ミステリファンだということを10年以上ぶりに思い出した。そういえば、会社に入ったころは勧められたミステリをけっこうたくさん読んだ記憶がある。
 ともかく「繰り返し読んだ」という宣伝文句が、「ああ、そうか!」と読んだ後に心から納得できる本。

「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン・新潮文庫)
 「やまとなでしこ」の再放送をみたのがきっかけでこの本を読んだ。
 これがまたおもしろい! 数学の本をむさぼるように読めるなんて驚きだ。っていうか、これは数学の本というより、ある世界の「知」の動きを丹念に追いかけて、関わった人たちのおもしろさを描ききった「ヒューマンインタレスト」溢れる名著である。カタギに戻る前に読めてよかったと思う。

 というわけで、もうすぐドバイではヴァーミリアンなどが走るころだが、明日の高松宮記念の前日予想をちょっとだけ(にわかパドック党なので当然当日には変わるという前提で)。キンシャサノキセキの複勝に3000円。三連単はキンシャサノキセキ−ファイングレイン−ペールギュントのBOX6点600円で100万円だ(笑)!
月末の愉しみ
 昨日、あれだけ自慢げに「パドック党宣言」をしたのだが、今日は中山に行けずにテレビでスプリングS。パドックを録画して3回くらい繰り返して見たのだがよくわからず、結局決め手は井崎先生の一言。「スローになるね」

 組み立てを細かく書いてもしょうがないが、この言葉で予想を立て(スロー前残りの横典を複勝軸)、鉄板を入れて(ショウナンアルバ)、さらに今日は「2・5・8枠」の日だったので(by宮田比呂志氏の理論)、2枠の先行馬を入れて、この3頭で三連単をゲット! 生まれて初めての○○万馬券。パドック党はどこへいったのか……。

 でもまあここまではよかったのだが、最終レースで欲が出てしまい、予想の軸を外して失敗。上からの流れなら「8枠の人気薄」という順番だったはずなのに、より配当の高いのに手を出してしまった。結果はやはり8枠の人気薄。おれも甘い。(パドック党はどこへ?)

 だが、4月の生活費がいかんともし難かったのでこれで一息。月末の駐車違反の罰金と借入金返済のメドもようやくついた。10万や20万の馬券ではじつは何の足しにもならない。あっという間に溶けてしまう……。せめて100万単位を当てなければ……。そういえば、今回の馬券ももう少しついてもいいのだけれど(6番人気→11番人気→1番人気なのに)。
 最近『ナニワ金融道』を一気に読んだのでお金の恐怖を改めて噛みしめている。昨日もわけのわからない勧誘の電話に出てしまい大喧嘩。金は人の精神を蝕む。人を嫌らしくする。早くカタギに戻って月末の恐怖からは逃れなければ。
パドックの愉しみ
 『日本競馬論序説』(山口瞳・赤木駿介)を読んで、パドック党に変身することにした。

 最近、競馬新聞の馬柱やオッズをみてPATなどで投票するのが「何か違うな」と感じていた矢先だった。血統、タイム、ラップ理論、騎手など、競馬予想とは素晴らしい文化だと思うのだが、どうも最近それらにある種の「つまらなさ」を感じていた。

 それは「現場を踏む」「実際の馬を自分でみる」「バクチの流れを読む」といったことがないからだ。そこでできるだけ現場に足を運ぶことにした。また、できるだけ馬の数をみようと心がけるようにした。

 すると、なんともおもしろい。新聞も人の予想もオッズもみないで馬だけをみると、「なんとなく」見えてくるものがあるのである。もちろんそれで予想が当たるわけではない。でも、それで外しても「悔しくない」「愉しい」感じがするのだ。そして当たればもっと愉しい。

 先週の中山10Rでは、パドックに入った途端、1番人気ホクトスルタンがめちゃくちゃよく見えた。何回みてもいいので、そのまま単複買い、的中。11Rは不的中、代わりに阪神が的中、12R不的中と2勝2敗。なんとも気持ちがいいではないか。
 ただ、バクチの流れと自分の弱さに負けたのも事実。うまくやれば利益を上げて帰っていたのに、1度勝つと賭金が大きく膨らむ。結局、少し負けておしまい。ここが修行のしどころなのだ(つまり、「勝ちたい」と思う気持ちを押えるのが大事だということ)。

 そして本日。またもや、パドックに入った瞬間、9Rの3番人気の馬がよくみえる。そのまま単複買いで的中。2000円が8000円に膨らむ。が、膨らんだせいでまたもや10R、11Rと大きく賭ける。これでマイナス。ところが12Rで10番人気の馬がちょっとよく見えたので複勝買い1000円が的中で9000円。マイナスをかなり取り戻したところで終わり。今日も2勝2敗なのにやっぱりマイナス。

 とまあ、バクチの魔力でマイナスにはなったが、パドック党は正解。通算4勝4敗はナカナカだろう。競馬新聞の予想を見なくなったが、自分で馬を見ているので外れても爽快。あとは、いかに自分の射幸心をコントロールして、「見」などもしっかり行なってうまくプラスで終わらせるか。ようやく気づいたが、競馬の愉しみとはこれだったのかもしれない。
『イニシエーション・ラブ』を読む -好日読書 vol23-
 朝日新聞の書評のページで絶賛されていた、乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(文春文庫)を読みました。かなり昔の本ですが、売れているようです。
http://book.asahi.com/bestseller/TKY200803050263.html

「どんでん返しがある」ということで注意しながら読んだので、仕掛が途中でわかりました。(文庫版130Pで違和感を感じ、175Pであれれ?と思い、191Pで完全に気づきました)
 実はこの仕掛がわかってからがムチャクチャおもしろく、その先は「あっこの描写は!」「ここも!」と精緻な書き方に驚嘆しながら読み終えました。すぐに最初から読み直し、前半の伏線を確認。いや、本当にすばらしい。本格ミステリ好きなら「必ず」面白く読める小説です。
(読んだけどよくわからなかった、という方のためにすばらしい分析ブログがあります。小説を読み終えてから読んでください。
 http://gonza.seesaa.net/article/2124042.html
なお、大矢博子さんという方が書かれた文庫の解説も非常に秀逸です。アマゾンの書評は事前に読まないほうがいいです)

 物語の舞台は1987年の静岡市なのですが、当時の風俗(「男女七人」「杉山清貴」「ジョグ」・・)が詳しく書き込まれていて、35歳〜45歳くらいの方ならその部分も楽しめるのではないでしょうか。
 章題も「ルビーの指環」「君だけに」「Lucky Chanceをもう一度」など、主に80年代ヒット曲のタイトルになっています。
 最終章の題は「男女七人秋物語」の主題歌「SHOW ME」なのですが、ここは「SHOW ME」ではなく「けんかをやめて」にしてほしかった。(竹内まりやの「リクエスト」収録。このアルバムは87年8月発売なので時期もピッタリです。ちなみに元の河合奈保子盤は82年発売)

 この方の小説、デビュー作の『Jの神話』と第二作『匣の中』は読んでいました。(『匣の中』は『匣の中の失楽』へのオマージュ作で「乾くるみ」というペンネームもそこから来ていますね)それ以来、たぶん10年ぶりくらいなのですが、遅ればせながら他の作品も読んでみようと思います。(読書一郎)
メディア日記 vol.3
 ブログを数年間チェックされて某アホ国家の警察機構に再逮捕された某ヌレギヌ容疑者M氏の事件に驚愕したこともあり、ブログが恐ろしくて更新できない。こうなったら(『幻夜』のキャラのように)ウソを混ぜ込んで書くしかない、ってことで、今回からブログの内容をこれまで以上に虚実織りまぜることにした。

 で、もうすぐカタギになるということで数週間あちこち放浪した。某都市の飲み屋ではサービスメニューが多すぎて普段は食べない肉の食い過ぎに陥りやたらと大酒をくらい、某都市ではイタリアン三昧、某都市ではなぜか放映していた「やまとなでしこ」の再放送を連日最終回までみてしまい、晴れた日にホテルにこもってしまうという意味のない宿泊をしつづけるなどわけのわからない日々。そういえば昔会社を辞めてカタギに戻るまでの1ヶ月も旅先で「やまとなでしこ」の本放送をみていた。あれは2000年のこと。そう考えると不思議なものだ。

 そこでどこへ行っても読書三昧だったので、何冊かを紹介。

『優駿』(宮本輝・新潮文庫)
 相当の競馬好きになってから読んでやろうと考えていた小説で、まあそろそろそれくらいの資格はあるかなと思い古本屋で購入。一気に読んだ。
 これがいやはや素晴らしい。昨年北海道の馬産地に行ったこともあり、なおさら舞台をリアルに感じれたのもよい。競走馬の種付けからダービーまでの道のりと回りの人間像を丁寧にドラマティックに描く。ひたすら「人間やなー、人生やなー」と感じてしまう読後感がいい。

『サウスバウンド』(奥田英朗・角川文庫)
 人から勧められた本で、これも一気読み。主人公の少年の父親が元過激派、税金や年金は払う必要がないとひたすら闘う。それが嵩じて問題が起こり、一家は沖縄へ。そこでまた……というストーリーはもちろん、少年をはじめとするキャラがどれもいい。突き抜けた小説。

『居酒屋兆治』(山口瞳・新潮文庫)
 確か高倉健で映画になっていたような気がするが、こういった小説は小説ならではのものだと思う。一杯飲み屋を舞台とする人々の描出なんてありふれたものなのだろうが、それをぐっと読ませる力が小説たるものだと思うからだ。

『すべての雲は銀の…』(村山由佳・講談社文庫)
 『優駿』も『サウスバウンド』も上下巻だったが、これも上下巻を旅先の乗り物とファーストフードカフェでほとんど一気読み。コーヒー一杯で何時間いたのかわからないが、まあたまには。
 解説で北上次郎が「「普通の」小説がいま少ないだけに(中略)嬉しい」と書いているが、確かに信州を舞台とした「普通の」小説をこう読ませる作家はなかなかいない。

『幻夜』(東野圭吾・集英社文庫)
 旅先から帰る乗り物で読みはじめ、帰ってからも読みつづけ、朝の4時に読了。文庫で800ページ。おかげで眠れなくなったので今回のブログの更新と相成った。
 まあ、とんでもない小説。『白夜行』はドラマから入ったので小説の魅力はいまいちわからなかったが、こちらは引き込まれた。人はなぜ悪に惹かれるのかとはよくいわれる言説だが、ここまで「悪」を徹底したキャラクターはそうはいない。でもやはり惹かれる。このキャラは作家の意志をいつのまにか大きく超えてしまってたのではないのだろうか。
 あとすごいのは、この本の紹介や宣伝の巧み(?)さ。どうしてかというと、それは読んだ人にしか話せない……。
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