絵日記 日日平安 2008年02月03日
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メディア日記 vol.1

 読書一郎さんの書評に刺激を受け、僕も書評等を少々。

『非属の才能』山田玲司 光文社新書
 対談マンガ『絶望に聞く薬』を何冊か読んで知っていたが、この人のインタビューは読みごたえがあり、また対談相手から吸収したことを曲解ではなくまったく正統に解釈してわかりやすく説いて大きな刺激を与えるという才能を持っている。いつかこういう本を出すだろうと思っていたが、いまの時代にピッタリのテーマで書き下ろしたのがこれ。
 一言でいうと「変わり者であれ」ということ。ダメダメな学校なんかいかなくてもいいと思っていても、しっかりとした理論武装がないからしょうがなく登校拒否の子供を無理やり学校へ連れていっているような親たちは絶対読むべきだ。「みんなの意見」に合わせるな、社会に従うな、体制や大人を信じるなということを自然に考えられるようになれる。

『私の男』桜庭一樹 文藝春秋
 直木賞をとった小説をすぐに読むようなことはほとんどないが、なぜか手にとった一冊。
 冒頭から2章くらいまではなかなかおもしろくて、「やまだないとみたいな徹底エロ小説か?」といった期待で読んでみたが、何のことはない、「キモい小説」。岡本太郎が、芸術家は人に嫌われることをするべきなんてことを言っていたが、そういった点では「芸術」かもしれない、というくらい気持ちわるい。
 ただ、その「気持ちわるさ」は「ほしのあき」程度のキモさだった。なんていうか、中身が詰まっていない、ポヨポヨとして気味悪い。世界の中心は自分たちだけという感覚がもうダメ。こういう書き方をとるなら、村山由佳『星々の舟』くらいの奥の深さを持っていてほしい感じ。
 続けて読んだ宇野千代『生きて行く私』なんて本が衝撃的だっただけに、こちらの中身の薄さに失望した次第である。
 読書一郎さん、いかがでしょうか?

「ソフィーの選択」(映画)
 年末にテレビでやっていた映画をみた。
 作家志望の若者が、下宿先で変わり者の男女に出会って、その男女の過去を紐解くと……という、典型的な文芸作品で、二人に潜む記憶と狂気の中で若者は何を感じていくかという物語。人物描写がおもしろくて見応えがありどんどん引き込まれていくが、アウシュビッツの描写と、タイトルにもなっている「ソフィーがなぜこのような選択をしたか」という部分の説明が足りない気がする。逆に、説明できないほど「事実」が重かったということなのかもしれないが。
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[ 2008/02/03 21:41 ] 日記 | TB(0) | CM(2)
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