絵日記 日日平安 2008年02月01日
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正月あけに読んだ本 -好日読書 vol.21-

 正月あけ、本を4冊買いました。私にしては珍しく、1月中に3冊を読了、せっかくなので内容と感想を書いておこうと思います。

①『江戸の大普請』タイモン・スクリーチ著 講談社
 イギリス人の江戸学者が語る江戸の都市計画。上野の山は京都のまねだったとか(延暦寺をまねした寛永寺、清水寺をまねした「清水堂」、奈良をまねした「大仏」、琵琶湖の竹生島をまねした不忍池「弁天堂」)江戸トリビアが満載です。
 「吉原通いの図像学」という章があって、吉原に行く道順を克明に絵解きしてくれます。吉原に行く人は「猪牙舟」という舟を使って、隅田川を北上した。途中かわった枝ぶりの松の木が見え、その対岸には椎の木が見えた。舟を今戸で降りてその先は駕籠。「四つ手」という特殊な駕籠だった。僧侶が吉原に行くことは禁じられていたのでここで医者の服に着替えた・・など、たいへんオタクな内容で楽しめます。


②『アメリカン・コミュニティ』渡辺 靖著 新潮社
 こちらは日本人の人類学者が語るアメリカ論。アメリカの様々なコミュニティ(地域の共同体)を訪ねて、その様子をリポートします。
 ニューヨーク郊外のキリスト教原理主義者の町、カリフォルニアのゲーテッド・コミュニティ、ディズニーが創ったフロリダの町、モンタナの牧場主たちのコミュニティ、「死の首都」と呼ばれるテキサスの刑務所タウン、アリゾナのメガチャーチ(巨大な教会)に集う人々・・アメリカには本当にいろんな人が住んでいますね。
 この本を読んで思ったのは、アメリカ人は「町を自分たちが作る」という意識を強烈に持っているということです。
 「住民運動」というと「市に陳情」とか「署名運動」が思い浮かびますが、アメリカでは住民組織が土地の収用をして(住んでいた人を立ち退かせて)コミュニティセンターや広場を作ったりしてしまう。ちょっと日本人にはない発想で、すごいなあと思いました。


③『結婚式教会の誕生』五十嵐太郎著 春秋社
 昨年、会社の同僚が「アニヴェルセル表参道」というところで結婚式を挙げました。おしゃれな教会で、白人の牧師さんがいてステンドグラスやパイプオルガンもある。普通の教会ではなく、結婚式専用の教会らしい。
 この本は、そういう結婚式専用の教会(=結婚式教会)をいろいろ紹介してくれます。結婚式教会はすごい数が建っていて「エルカミーノリアル大聖堂」とか「セントアンジュール教会」とか「アーカンジェル迎賓館」とか、全国でたいへんなことになっているらしい。
 著者の視点は終始批判的で、こういう教会は形だけマネしているとか、古典様式とゴシック様式を混同して使っているとか、キッチュであるとか、いろいろ言っているのですが、そういうことを言ってもどうにもならないわけですし、日本人の西欧崇拝を揶揄したところでやはりどうにもなりません。(この著者自身も西欧崇拝ですね)
 題材はとても面白く、もっと掘り下げてほしいテーマなので、続編に期待したいと思います。

 この他『バルトーク ミクロコスモス 演奏と解釈』という本も買ったのですが、これは読まないような気がします。(読書一郎)
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[ 2008/02/01 22:40 ] 好日読書 | TB(0) | CM(1)
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