日日平安
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「ハワイの若大将」
 先週、BSで「若大将」シリーズをやっていたので3本みた。
 シリーズ1作「大学の若大将」、4作「ハワイの若大将」、9作「レッツゴー! 若大将」。
 だいぶまえに5、6本みているが、覚えているのは1作目だけ。なぜか登場人物がみんな同じ名前で、田沼雄一(加山雄三)以外はキャラクターだけ違っているという不思議なシリーズ。でも、1作から9作まで6年たっているが、星由里子が可憐なままで素晴らしい。田中邦衛の青大将も微妙にキャラが変わっていておもしろい。
 でもまあ、お気楽なシリーズだ。この時代(1961〜67年あたり)はこんなにも日本は夢があったのか!とひたすら驚くくらいお気楽で幸せそう。映画の中だけだろ!という人もいるかもしれないが、この時代の日本が、やっぱり一番幸せだったような気がした夏の映画3本立てだった。

補足)3本の中では、「ハワイの若大将」のヨットレースが一番マトモだったので、これをタイトルに挙げた。加山雄三、カッコイイ。70歳のニューアルバム「星の旅人」を買ってしまった。
オリンパス ラジオサーバー VJ-10
 昔から、あまり「欲しいもの」というものがない物欲に薄い人間なのだが、久しぶりに「これはほしい!」と思った新商品がこれ、「ラジオサーバー」。
 ともかく、好きな番組を自由自在に録音、再生できる。たぶん、パソコンのハードディスクを使えば簡単なことなのだが、いろいろと面倒そうで、長時間番組が多いラジオは結局ビデオテープに3倍速でタイマー録画(録音)していた僕のような人間にはうってつけ。
 先日の某AMの番組で、えのきどいちろうが「生活がほんとに変わった! ひとりの時間をきちんと持ちたい人には必携!」と大絶賛。もちろん、スポンサード抜きのお言葉。それくらいのインパクトはあるだろうな、という商品である。
 といっても、実際使ったわけではない。39800円はいまのところ手が出ないので、誰か使った人の感想を聞きたいところなのである。

(↓商品サイト)
http://olympus-imaging.jp/radioserver/vj10/
『天才騎手』(狩野洋一)
 前回とは打ってかわって「素晴らしい」本の紹介。

 初版が1999年だからかなり古いが、天才騎手・安藤勝己がJRAに移籍する前のことを綿密に綴っている。まだ名前が全国区になる前の地方騎手をこうして追える仕事のすごさにまず感心。
 さらに、安藤勝己が「すごい騎手」と呼ぶ名古屋競馬の天才騎手・坂本敏美を追って福井に行くところがクライマックス。どんなクライマックスかはここに書くことではないが、まさに騎手はドラマ、人のドラマであり、それがあるから競馬はやはりやめられないのである。
ダメ本!『マネーはこう動く』(藤巻健史)
 今回から始まる(?)ダメ本シリーズその1である。

 読んでもクソにもならない本だが、あまりに売れているのと、「ちょっと知的な堺屋太一」的ウサン臭さがあるので、あえてきちんと取り上げておこう。

 いってることはいつも同じ。「もうすぐ資産インフレになる」「だから借金してでも土地を買っておけ」……この2行だけ。これでもうこの本を読む必要はない。しかも、当たってない。いろいろ理屈をこねても、当たらないものは当たらない。日本の相場はもう上がることはない。

 こういう本が売れるのは、買う人の「願い」が書かれているから。別に当たっていなくても、納得できればいい。「日本はよくなる」「株は上がる」「景気はよくなる」まったく宗教のお言葉である。伝説のディーラーかなにかわからないが、御用経済学者というのはいつの世もこんなもの。「文学賞メッタ斬り」ではないが、世の中の経済書をメッタ斬れ!

 まあ、どう考えても、日本がもうすぐ(いやすでに)世界の辺境国になることは間違いない。それをいっても本は売れないだけだ。
 あと、この本のもうひとつの危険な点は、経済の言説の中に「原子力は必要不可欠」「消費税しか財源はない」といったことをさりげなく、無批判に、かつ巧妙に混ぜ込んでいること。この本を読んで経済がわかったつもりになるトンチンカンな20〜30代の読者をコロリと騙すにはちょうどいい書き方で、こちらのほうがこの本の本当の目的のような気がする。
 たとえば、「日銀が国から独立している」根拠として、

「最高裁判事は内閣が任命する」
「日銀総裁は内閣が任命する」

 でも、司法は行政から独立しているから、同じく日銀も独立している。といった論理を使っているが、これは間違い。なぜなら、司法は行政から独立しているというのは「本当は」ウソだからだ。
 なのに、「本当はどうか」という話を無視して、「そういう決まりになっているから」とうそぶくのは、御用学者の「いつもの手」なのだろう。

 というわけで、いまいちばん売れている「ダメ本」ナンバーワンである。
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