日日平安
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「自暴自伝」村上”ポンタ”秀一
 奔放とはこういうことだろう。才能溢れる奔放。語りの内容もすごいが、これをまとめた人(真保みゆきという人)もなかなか。
 ポンタといっても、オフコースの「秋ゆく街で」というライブアルバムのラストで小田さんが「ドラムス、ポンタ!」と紹介していることくらいしか知識がなかったのだが、この人もまあ、いわゆる伝説の人。どれもおもしろすぎるエピソードばかり。出てくるミュージシャンも「そういう」人ばかり。
 ところで、これからこういう自伝はどれくらいでてくるんだろう。ほんとに「すごい人」というのが出てきにくい時代なのだろう、というか、「すごい」という価値観がどれも相対化され、いますごいのは犯罪者ばかり。ちょっと考えたのだが、いまほんとに「すごい」といわれているのは結局死んだ人(フレディ・マーキュリーしかり、岡本太郎しかり)ばかり。
 なぜか「ばかり」ばかりの文章になってしまったが、個人的な話、一度だけちょっと「すごい人」の本を作ったことがある。まったく売れなかった。しかし、本は売れないもんだ(話題がいつのまにか変わっている……)。すごい人ではなかったか。
「summer-est〜一番眩しい夏〜」(東野純直)
 というわけでようやく梅雨が明けそうなので第6回。この曲が第5回の「絵日記の夏」と同じ94年だということにちょっと驚いた。94年は夏の歌が豊作だったなぁ。
 このころまだ学生だった後輩のSにはリアルタイムだったらしく、先日浅草神谷バーで東野純直話で盛り上がった。そういえばこのころは夏が短くてしょうがない気がして、前日飲んで帰れなくなり僕の部屋に泊まった後輩を無理やり海に拉致したこともある。スーツのまま湘南へGO!だ。
 夏は相変わらず短いが、その後、沖縄へいけば夏が長くなることに気づき、こっちの夏はあまり追いかけないことにした。ただやはり、2週間しかないこっちの夏が好きだったりするので、サーフィンをしてなるべく長く夏を味わうことにしている(でも、それすらいまは叶わない……)。

(94年アルバム「Breath」収録)
「レナード現象には理由がある」川原泉
 「笑う大天使」が映画化。上野樹里好きな私としてはすぐにでも映画館に馳せ参じなければいけないが、なんとも忙しくてなかなかいけない。というわけで川原泉の最新作(たぶん10年くらい出てない)が、「ガラスの仮面」ほどではないがまったく久々刊行されたので即読む。
 川原泉といえば、なぜか人生のいろんな局面で関わっている。とくに「フロイト1/2」というマンガは悲しかった。どうしてかは、そのマンガが部屋の段ボールのどこかにあって探しださなければ確認できないので説明しづらいが、当時(いまもだな)私は、人がおずおずと差し出してくれた肉まんを踏みつけるような人間だったというわけだ。読めばわかる。
 それはともかく、新作が読めるのは嬉しい。ただ、川原泉を読んだことがない人は、「フロイト1/2」をまず読むべし!と思う。
文化放送
 一昨日(23日・日曜)、仕事で羽田まで車を飛ばしていると、いつも愛聴している文化放送が特番をやっていた。翌日に四谷から浜松町に移転するため、過去のいろんなパーソナリティを呼んで当時の音声を聴きながら過去を語るという企画だ。
 といっても、そのころの文化放送は知らないので思い入れはないが、アイドルDJだった千倉真理や落合恵子が実際出てきて当時のエピソードを喋るのを聴くと、歴史とはこういうことなんだと実感。みのもんたも小倉智昭も文化放送出身らしく、ラジオとはほんとにおもしろいものだと感じた。
 で、羽田に着くと、仕事上でショッキングなトラブルに見舞われる。まさに茫然自失。このとき聴いたこの特番はたぶん一生このトラブルとともに思い出されるのだろう。 

 で、そのトラブルを抱えたまま、翌日(24日・月曜)は朝の6時からクルマで仕事に出かける。
 この日は午後1時から文化放送が新しい浜松町のビルで放送を開始するらしい。その企画で朝の番組のパーソナリティ、野村邦丸が自然に集まってきたリスナー400人を引き連れて、四谷から浜松町まで歩く。その間、半蔵門のTOKYO FMと有楽町のニッポン放送に寄るという。
 で、9時半くらいに日本橋で仕事が一段落したので半蔵門にいってみる。ラジオではちょうどそのあたり。するといるいる。TOKYO FMの前がものすごい人だかり。思わず入ってみようと考えたが、仕事で体も心も消耗していたので外から様子をみて音だけ聴くことに。
 ともかく、ラジオはこれだなと思った。リアル感、現実感、あまりの親近感……。
 午後1時に一行が浜松町に着いたときには感動したぞ、文化放送。もちろんそこまでついていかなかったが。
「絵日記の夏」(村田和人)
 もう誰も読んでいないと思うが、なぜか夏の歌がマイブームになってしまい第5回。まったく夏を満喫していない反動だろう。
 村田和人といえばもう、どこを切っても夏か海の歌だ。だからともかく人に勧めるには必ず「SEASIDE SONGS」という夏の風が吹きまくりの曲を挙げるのだが、タイトルに「夏」がついていないので今回はこの曲。村田和人の曲にしては歌詞がベタで、またそこがよかったりする。

 Oh darlin'
 そうさ たまには 電車で海へ行こう
 藤沢の駅で乗りかえて

 とか、

 きっと車なら 由比ヶ浜あたりで
 いらだつ渋滞の中にいる頃

 とか、湘南憧れヤローだった94年の僕にはたまらない歌詞だった。
 そういえば、91年に東京にきてから数年間、必ず夏頃に好きなアーティストの新譜が出て、それがその年の記憶と微妙に重なっていたりする。94年はまずこの曲だった。

(94年アルバム「evergreen」収録/「SEASIDE SONGS」は86年アルバム「Showdown」収録)
「下北サンデーズ」(第一話)
 池袋、木更津ときてとうとう下北沢。といっても今回は芝居の街・下北沢をベタベタに、脇を芝居の役者で固めて描く爆笑ドラマ。
 芝居ファンというには片足の先っぽくらいしか浸かっていないが、一応芝居ファンの一人としては非常に楽しく、これで阿部サダヲや大倉孝二が出てきたら(というか続々と出てきそうだが)芝居役者大集合となる。とりあえず三宅弘城と古田新太がレギュラー、あと、ケラが本人役で出てきた。
 上戸彩の連ドラはすべてが駄作・失敗作だったが、今回ようやくいい作品に出られたようだ。夏ドラマイチオシ。
「二人の夏」(愛奴)/「二人の夏」(小田和正)
 第3回。同名だがもちろん異曲。いま気づいたが「灰色の夏」(THE ALWAYS)という曲も紹介しているので第4回か。

 愛奴は浜田省吾がデビューする前にいたバンド。「二人の夏」は完全にアメリカウェストコーストというか、オールディーズの夏歌パターンの曲で、これと杉真理の「Do You Feel Me」はあまりのパスティーシュぶりに笑ってしまう。海辺で流れている本家のオールディーズを聴いて「ああ、オリジナルはこのパターンなんだ」と気づいたりして。ともかくもろアメリカな夏の曲。

 小田和正はあまり夏っぽい曲を書くイメージはないが、この曲は都会の夏のイメージでかなり好きな曲。スタイリッシュでシンプルな隠れた名曲だったりする。
(75年アルバム「AIDO」/92年アルバム「sometime somewhere」収録、ついでに「Do You Feel Me」は91年アルバム「MADE IN HEAVEN」収録)
「永遠の夏」(加山雄三)
 夏の歌、第2回。

 僕の好きな夏の歌は死ぬほどあるが(杉真理&村田和人満載で作ったテープを毎年クルマで聴いていたが、買い換えのときに前の車に忘れてきてしまった)、この曲も忘れていた名曲。

 だいたい普通、加山雄三は「ノーテンキな軽い歌ばかり」と思われがちだが、じつは軽いのはボーカルだけで、曲の中身は考え抜かれた、でも不思議な曲ばかり。
 クリエイターの苦労とか時代の状況とかをまったく見せずにどんどん溢れるように曲を生み出していく力の持続力に脱帽するばかり。後期というかまだ終わっていないので第4期くらい(85年くらい)の加山雄三はやはり素晴らしい。(いい加減だが)第5期くらい、90年くらいの「時を超えて」という名曲も必聴だと思う。だいぶ前にキーボードでAメロからサビ前の和音を鳴らしてみたら鳥肌が立った。
(85年アルバム「永遠の夏」収録)
「僕の夏」(キンモクセイ)
 夏はいつも弾けられないものである。
 だいたい、みんなが外で嬌声を上げているのを遠くで聞きながら部屋の片隅で悶々としているというのが正式な夏の構図なのである。というか、いつも、夏には追いつけない。

 とまあ、暗い話はともかく、加山雄三「湯沢旅情」なのである。7/22に湯沢の加山キャプテンコーストで野外コンサートがあるらしく、文化放送でヘビーローテーションの宣伝をしているのを聞いて手帳に予定を書いておき、ラジオでこの曲をバックにしたCMが流れるたびに「あっ、行きたいなぁ」と反芻していたのだが、結局今日仕事が入ってしまった。
 夏の野外ステージにオープンな生ギターが流れて……というシチュエーションをずいぶん味わってなかったのでこっそり行こうとしていたのだけどなぁ。
 でも、一度くらい夏らしいことをするぞ!

 で、話題は「湯沢旅情」なのにタイトルはキンモクセイ。この夏イチオシのヘビーローテーションな曲なのだ。
(05年アルバム「13月のバラード」収録)
コンビニな日々
 仕事がようやく一山越えたので、3日ぶりに風呂に入り1週間ぶりに髭を剃った。身体が軽くなった気分だ。

 思えば先週の日曜にちょっとウチを抜け出してサーフィンにいったのだが、前日の夜中に海辺で後輩Oと盛り上がってしまい、飲み過ぎて翌日まったく海に入らなかった。目に見えない疲労には夏の陽射しは強すぎた。思えば前夜のコンビニで美女二人が納豆8ヶ購入したことについて「彼女らは何しにここに来たのか、合宿か?」とかいう下らないギロンに熱中し過ぎたためかもしれない。
 ともかく、夜の海辺でガスバーナーとかでお湯を沸かしながら安全なアウトドアヤローの顔をして酒を飲んでいると、周りはカップルの車だらけになる。「ヤツらのそばに車を停めれば危なくない」という訳のわからない論理のようだ。まあ、おかしなヤツがきたらオレたちが野球部用のバットでボコボコにしてあげるぜ……なんて。どっちにしても日本はまだ平和だ。

 とまあ、この2週間、その日以外はほとんど外出しなかった。一日中ラジオを流しっぱなしで、聴いておもしろかった番組表をエクセルで作っていたら、24時間365日ラジオを点けっぱなしでも大丈夫な表ができてしまった。また、明け方3日続けてコンビニにいったら店員と顔見知りになったりした。訳がわからん。
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